着物の種類一覧と見分け方|初心者でもわかる特徴・格・買取相場を徹底解説

「この着物、どんな種類なんだろう?」
タンスに眠る着物を整理していると、訪問着なのか小紋なのか、判断に迷うことがあります。
着物は、用途・柄付け・仕立て・格などによって種類が細かく分かれており、
その違いを知ることができれば、自分の着物の価値を正しく理解する第一歩になります。
この記事では、初心者でもわかるように「代表的な着物の種類と見分け方」をやさしく解説します。
さらに、買取を考えている方に向けて、種類別の買取相場や査定ポイントも紹介します。
着物の基本的な分類とは?
着物は「用途」や「格(フォーマル度)」によって、大きく以下の3つに分けられます。
- フォーマル着物(礼装)
結婚式・式典・成人式などに着用する格式の高い着物。例:振袖・留袖・訪問着など。 - セミフォーマル着物(準礼装)
パーティーやお茶会など、少し改まった場にふさわしい着物。例:付け下げ・色無地など。 - カジュアル着物(普段着)
観劇・食事・街歩きなど、日常的に着用するもの。例:小紋・紬・木綿など。
これらの区分を理解すると、「どんな場で使える着物か」「どの種類が需要が高いか」が見えてきます。
着物の種類一覧と見分け方

ここでは、代表的な着物を「フォーマル」「準礼装」「カジュアル」に分けて紹介します。
【フォーマル着物】
振袖(ふりそで)
- 未婚女性の第一礼装。袖が長く華やかな印象。
- 成人式・結婚式など、人生の節目で着用されます。
- 正絹製で状態が良ければ、買取相場は10,000〜30,000円ほどになることも。
🔸見分け方のポイント
袖丈が長く、約100〜110cmほど。裾まで模様があり、華やかさが特徴。
黒留袖(くろとめそで)
- 既婚女性の第一礼装。結婚式の親族が着用します。
- 背中に五つ紋が入り、裾だけに柄があるのが特徴。
- 正絹で金彩加工あり・五つ紋付きなら数千〜1万円前後の査定も可能。
🔸見分け方のポイント
黒地で裾だけに柄。紋が5つ入り、背中心・両胸・両袖の後ろに配置されます。
色留袖(いろとめそで)
- 黒以外の地色で、既婚・未婚どちらでも着用可能。
- 3つ紋または1つ紋入りが一般的。結婚式や式典に用いられます。
- 明るい色合い・金駒刺繍付きなら高評価。
🔸見分け方のポイント
裾模様が華やかで、全体に上品な色味。黒以外の地色が特徴。
訪問着(ほうもんぎ)
- 幅広い場で着用できる万能型。
- 柄が肩から胸、裾にかけて途切れず続く「絵羽模様」が特徴。
- 需要が高く、証紙付きで状態が良ければ2〜3万円の査定も。
🔸見分け方のポイント
柄がつながっている「絵羽模様」であること。裾から肩にかけて流れるように柄が配置。
【準礼装着物】
付け下げ
- 訪問着に似ていますが、柄の位置が控えめで肩や胸でつながっていない。
- お茶会・式典・食事会などに最適。
- 近年は訪問着と並び中古需要が高く、買取でも安定した人気。
🔸見分け方のポイント
模様が上下に分かれており、全体的に落ち着いた印象。訪問着より柄が少ない。
色無地
- 柄のない一色染めの着物。紋の有無で格が変わります。
- 1つ紋付きなら準礼装として着用可能。
- シンプルゆえに年齢を問わず需要があり、買取でも一定の評価を受けます。
🔸見分け方のポイント
無地の地色で、織りや光沢で個性を表現。地紋入りの場合は「地紋無地」と呼ばれます。
【カジュアル着物】
小紋(こもん)
- 全体に細かい模様が繰り返されている普段着用の着物。
- 色や柄の種類が豊富で、街歩きやカジュアルな場に最適。
- 買取では素材(正絹)とデザイン性が重視されます。
🔸見分け方のポイント
柄が全体に均一に配置されている。裏地がなく軽やか。
紬(つむぎ)
- 繭の繊維を手で紡いだ糸を使った織物。
- 大島紬、結城紬、塩沢紬などが有名。
- 特に「本場大島紬(証紙付き)」は人気が高く、1〜5万円前後の査定になることも。
🔸見分け方のポイント
マットで素朴な質感。横糸に節(ふし)があり、落ち着いた印象。
木綿・麻・ウール着物
- 日常着や夏用に使われる着物。軽くて扱いやすいが、再販市場では低価格。
- 木綿や麻はナチュラル系リメイク需要あり。
- ウールは虫食いに注意。
🔸見分け方のポイント
裏地なしで軽い。肌触りや通気性が特徴。
柄・模様から見分けるポイント
- 絵羽模様:訪問着や付け下げ
- 総柄(細かい繰り返し):小紋
- 無地染め:色無地
- 裾のみ柄入り:留袖
- 縞や格子柄・幾何学模様:紬や木綿
模様の位置と連続性を観察することで、初心者でも種類を判断しやすくなります。
着物の「格」と「用途」の関係
格 | 主な着物 | 用途 |
---|---|---|
第一礼装 | 振袖・黒留袖 | 結婚式・成人式・式典 |
準礼装 | 訪問着・色留袖・付け下げ・色無地 | パーティー・お茶会 |
普段着 | 小紋・紬・木綿 | 外出・食事・観劇など |
この「格」を理解しておくと、買取査定時にも自分の着物を正しく伝えられます。
着物の種類別 買取価格目安
着物の種類 | 買取相場の目安 |
---|---|
振袖 | 5,000円〜30,000円 |
訪問着 | 3,000円〜20,000円 |
留袖(黒・色) | 1,000円〜10,000円 |
小紋 | 500円〜5,000円 |
紬(大島紬・結城紬) | 5,000円〜50,000円 |
付け下げ | 2,000円〜10,000円 |
色無地 | 1,000円〜8,000円 |
※状態・素材・作家・証紙の有無によって変動します。
着物を買取に出す前に確認すべきポイント
- 証紙・反物の帯封を残しておく
伝統工芸品の証紙があると査定額が上がります。 - 状態を整える(陰干し・シワ伸ばし)
軽い手入れだけでも印象が違います。 - 複数業者で査定を取る
査定額に数倍の差が出ることも。比較は必須です。 - 専門査定員が在籍する業者を選ぶ
一般リサイクル店では正しい価値を判断できないことも。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 柄が派手すぎる着物は売れますか?
A. 年代や好みによりますが、古典柄や上品な色味のほうが高評価になります。
Q2. 素材がわからなくても大丈夫?
A. 専門業者なら、触感や光沢で素材を見極めてくれます。無理に自己判断する必要はありません。
Q3. 帯や小物も一緒に出した方がいい?
A. セット査定で評価が上がることが多いです。まとめて依頼しましょう。
Q4. 汚れがあると値が下がりますか?
A. 軽度なら問題ありません。強いカビや変色がない限り、値段がつくケースもあります。
まとめ|種類を知れば価値がわかる
着物の種類を知ることで、自分の着物の「格」や「価値」を把握できます。
同じ訪問着でも、作家物や証紙付きであれば査定額は数倍に。
そして、査定を依頼する際は着物の種類・状態・証紙の有無を明確に伝えることが大切です。
信頼できる査定員がいる業者に依頼すれば、思わぬ高額買取につながることもあります。
▶ 着物の種類がわかったら次は査定へ
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