古物商でよくあるトラブル事例と対処法|許可取消・監査リスクを回避するために

古物商でよくあるトラブル

中古品の仕入れ販売で安定して収益を上げるためには、古物商許可を取得し正しく営業することが大前提です。しかし実際には「台帳をつけ忘れた」「思わぬ仕入れ先で問題が発覚した」など、古物営業には特有のトラブルも多く潜んでいます。この記事では、古物商として営業する中で起こりがちな具体的なトラブル事例と、その対処法を詳しく解説。これから古物商を始める方、すでに営業中で不安を感じている方はぜひ参考にしてください。


古物台帳の記載漏れ・未記載

よくあるミスと監査での指摘

古物商に多いトラブルが、仕入れや販売の記録である「古物台帳」の記載漏れです。忙しいからと仕入れた商品の登録を後回しにし、そのまま忘れるケースが非常に多いです。警察の立入検査(監査)が入った際、これが発覚すると指導や報告書の提出を求められることもあります。悪質と判断されると営業停止や許可取消につながる可能性も。

対処法|シンプルな台帳管理ルールを決める

台帳記載は法律上の義務なので絶対に怠れません。おすすめはExcelやGoogleスプレッドシートでテンプレを作り、取引後すぐ入力する習慣をつけること。スマホで使える表計算アプリを併用すると外出先でも記録できます。


真贋・盗品の疑いによるトラブル

知らずにコピー品を仕入れてしまうケース

ブランド品や時計の転売で怖いのが「偽物」を知らずに仕入れてしまうケースです。偽物の販売は詐欺罪に問われるリスクがあり、場合によっては仕入れ元まで遡って調査が及びます。また盗品の場合は仕入れた業者が窃盗品等に関する届出を怠ると処罰対象です。

対処法|仕入れ先と証憑を確実に残す

仕入れ時は必ず相手の情報を台帳に記録し、領収書・取引履歴(メッセージスクショなど)も保管しましょう。少しでも怪しいと思った場合は取引を断る勇気が重要です。


許可証掲示義務違反や届出忘れ

自宅営業で掲示を怠る事例

自宅で古物営業をしている方に多いのが、許可証の掲示を忘れてしまうケース。監査時に掲示を怠っていると行政指導の対象になります。また、引っ越しや電話番号変更をした際に届出を出し忘れ、後から指摘される事例もよくあります。

対処法|掲示と変更届を徹底

許可証は自宅であっても提示を求められたらすぐ出せるように、見やすい位置に保管するのがベスト。住所や代表者、電話番号が変わったらすぐ管轄警察署へ変更届を提出しましょう。

➔ 古物商許可の変更届については「古物商許可の取得完全ガイド」に詳しくまとめています。


古物市場や業者間トラブル

ロット仕入れで不要在庫を大量に抱える

古物市場(業者オークション)での仕入れは単価を抑えられますが、まとめ買い(ロット)で不要在庫を抱えすぎるトラブルも多いです。下見を怠ると壊れた商品や需要の低い型番が混ざり、大幅に赤字になるケースも。

対処法|下見と仕入れリストを徹底

古物市場では必ず下見会に参加し、商品の状態や市場相場をリスト化して臨みましょう。怪しいロットは避け、経験を積むまでは少量仕入れから始めるのがおすすめです。

➔ 古物市場の詳しい仕入れ方法は「古物市場で仕入れる方法完全ガイド」で解説しています。


まとめ|正しい管理でトラブルを未然に防ぐ

古物商として営業する以上、法律に基づいた台帳記載や許可証掲示、仕入れ先の管理は絶対に欠かせません。これらを徹底しないと営業停止や許可取消のリスクがつきまといます。小さなトラブルが後々大きな問題に発展する前に、日々の管理をしっかり行いましょう。ぜひ本記事を参考に、安心して古物営業を続けてください。

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