せどり

せどりとは?転売との違いと、始め方について解説

せどりは、安く仕入れた商品を高く売ることで利益を得るビジネスモデルとして、多くの人々に親しまれています。特に、インターネットオークションやフリマアプリの普及により、個人でも手軽に始められる副業として人気があります。古書や家電、雑貨など、さまざまな商品を対象に、リサーチから販売までの一連のプロセスを通じて、リサイクルと商売の両方の楽しみを体験できるのが魅力です。本記事では、せどりの基本的な流れ、メリットとデメリット、成功するためのポイントなどを詳しく解説します。初心者の方にもわかりやすく、せどりの魅力と実践方法をお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。

せどりについての基本情報

せどりの意味

「せどり」(背取り)とは、商品を安く仕入れて高く売ることで利益を得る商売の一種です。このビジネスモデルは、主に中古本や中古品を扱う市場で始まりましたが、現在では家電、ファッション、ゲーム、食品などさまざまなジャンルで広く行われています。

せどりの基本的な流れ

仕入れ

  • 商品を安く購入するために、リサイクルショップ、フリーマーケット、ブックオフ、ヤフオク、メルカリ、アマゾンなどのオンラインおよびオフラインの店舗で仕入れを行うことも出来ますが、プロの業者は、エンドユーザーから直接買取、もしくは古物市場で購入して転売をします。

価格調査

  • 仕入れた商品の市場価格を調査します。価格調査は主にオンラインマーケットプレイス(メルカリ・ヤフオク・e-bay、Amazonなど)で行われ、価格の相場を把握します。

出品

  • 仕入れた商品をメルカリ・ヤフオク・e-bayなどのオンラインで出品します。商品の説明や写真を丁寧に準備し、価格を決めて出品します。

販売

  • 商品が売れたら、購入者に発送します。迅速で丁寧な対応が顧客満足度を高め、リピーターを増やすために重要です。

せどりのメリット

少額の資金で始められる

  • 小さな初期投資で始められるため、リスクが低いです。少しずつ規模を拡大していくことができます。

在庫管理が簡単

  • 商品の種類や量を自分で調整できるため、在庫管理が比較的簡単です。必要に応じて在庫を増減させることができます。

柔軟なビジネスモデル

  • 自分のペースで仕事を進められるため、副業としても最適です。また、インターネットを活用することで、場所を選ばずにビジネスを展開できます。

せどりのデメリット

仕入れリスク

    • 売れるかどうかわからない商品を仕入れるリスクがあります。市場調査が不十分だと、在庫が売れ残る可能性があります。もしも自分では販売出来ない商品だと感じた時には、古物市場に出すことも可能です。他のプロ業者が購入してくれるので、ゴミとして廃棄する必要はありません。価格は安くなりますが、現金化が出来るのがメリットです。

    価格競争

    • 数多く出品されているアイテムの場合、多くの競合が存在するため、価格競争に巻き込まれることがあります。これにより、利益が圧縮されるリスクがあります。
    1. 労力と時間
    • 商品の仕入れ、価格調査、出品、発送など、多くの作業が必要です。特に初めのうちは手間がかかるため、時間と労力を要します。

    せどりを成功させるためのポイント

    市場調査

    • 常に市場の動向を把握し、どの商品が需要があるかを調査します。価格変動やトレンドに敏感になることが重要です。
    1. 適正価格の設定
    • 商品の市場価格を参考にしながら、価格を設定します。ただし、利益が出る範囲での価格設定が必要です。

    仕入れの目利き

    • 商品の価値を見極める力を養い、仕入れの失敗を減らすことが重要です。経験を積むことで目利きのスキルが向上します。安く仕入れれるからと世の中にありふれたものを選ぶのではなく、少し価格が高くても、「希少性」「限定品」「人気」を意識して仕入れて転売をすると高くなる可能性があります。

    迅速な対応

    • 購入者への対応や発送を迅速に行い、顧客満足度を高めることが大切です。良い評価が多いと、信頼性が向上し、リピーターが増えます。

    「せどり」は、少額の資金で始められ、柔軟に運営できるビジネスモデルです。しかし、市場調査や在庫管理など、多くのスキルと労力が必要です。成功するためには、適切な価格設定、迅速な対応、そして市場の動向を常に把握することが重要です。

    せどりで転売ビジネスをするための方法

    フリマサイト

    転売ビジネスと言うと何か悪い気もしますが、インターネットを使って行うビジネスが一般の人に知られ始めていると思います。ヤフオクやメルカリやebayといったオークションサイト。それぞれで仕入れたものを同サイトもしくは別のオークションサイトで売るやり方を”せどり”と言います。
    そんなので儲け出るの?と思われる人もいると思いますが、例えば海外のオークションサイトのebayで落札したものを日本のオークションに出品します。海外の輸入品でレアで人気になりそうなアイテムなら思わる価格で落札されることもあります。その逆に日本では安く落札できたものが海外のオークションに出品したら高く落札されたというケースも多いです。
    もしくは落札した品物を自分のショップで売るという仕入れとしてのやり方もあります。
    特に地方のおもちゃの中古ショップではレアな商品を持ち込みで来る人は少ないと思います。しかしネットオークションであれば日本全国の人から仕入れが可能になります。
    転売ビジネスはこのように利益を出していきます。商売で行っている人もいますが、最近広がりを見せているのは副業的に始める人が増えているというのが一番の理由かと思います。右から左の商売で気軽に始めれますが、相場を間違えると思ったほど儲けが出ないというのがデメリットともいえます。

    せどりと転売の違いとは

    転売はずるいやり方で儲けを出すようなイメージがもたれてしまいました。COVID19でマスクの買い占めや、若者に人気の某有名ブランド品の限定モデルを買い占めて高値で売ることが話題となり悪いイメージを持たれてしまいました。

    「せどりは安く仕入れたものを高く売る」「転売は通常価格で手に入れたものを高額で売ること」と書いている人もいます。

    しかしながら広辞苑を開いてみると、転売とせどりというのは同義語であり同じような意味です。

    どちらもやっていることは同じですが、大きなポイントとしては「古物商の許可」を持ってそれを行っているかということです。継続的に事業とみなされるほどの利益があるにも関わらず転売やせどりを続けることは立派な法律違反となります。

    転売、せどりを始めるための許可

    転売やせどりでビジネスを始めたい場合には古物商の許可を取得しましょう。この許可さえあれば自由に物の売り買いをすることが出来ます。さらに古物商の許可が無いと入れない業者専用の仕入れ先に行くことも出来るのです。

    【関連記事】

    転売目的なら、オークション出品で古物商許可が必要です

    古物商の申請の方法

    古物商の申請の管轄は最寄りの警察署です。警察署内の生活安全部生活安全総務課で受付をしてくれます。

    古物商の種類

    古物商の中には種類が分かれていて、何を取り扱いたいかによって決めなければいけません。例えばカメラの中古売買をしたいなら、7番の写真類なら「写真商」となり、パソコンの転売をしたいなら、8番の事務機器類を選び、「事務機器商」となります。

    1、美術類2、衣類3、時計
    4、自動車5、自動二輪車及び原動機付自転車6、自転車類
    7、写真機類8、事務機器類9、機械工具類
    10、道具類11、皮革・ゴム製品類12、書籍
    13、金券類

    申請にかかる費用

    • 新規許可申請 19,000円
    • 許可証の書換え申請 1,500円
    • 許可証の再交付申請 1,300円

    古物商の許可申請には費用がかかります。以下に記載したのがその費用です。自分で申請書に記入して提出すればこの費用だけで済むのですが、もし代理で申請をしてもらう時には、行政書士に依頼をすることになり、代行費用がプラスでかかります。一般的には5万円くらいかかると思っておいた方が良いです。

    せどりを副業にする

    何を転売し、せどりをするのか

    転売の副業をするといっても何を仕入れるのかを決めなければいけません。ネットなどで話題になっているものがいくつかあります。

    • アマゾン転売
    • メルカリ転売

    この他にも多くの転売のやり方を情報として聞いた方も多いと思います。「アマゾンで100円で仕入れたもので、メルカリで月に5万円稼ぐ」とかメルカリで100円で仕入れた洋服をヤフオクで売って月に10万円儲ける。リサイクルショップのアウトレット品を買って、それを転売だとか数々のことが書かれています。

    確かにこれで稼ぐことも出来るでしょうが、それは副業的なレベルですよね?格安の商品で売れそうなものを見つけるのにも手間がかかります。そしてそれをさらに売らなければいけない。これって意外と難しい話です。

    では、リサイクルショップの仕入れ担当の人たちも同じようなことしてるのでしょうか?いいえ、実は全く違ったところから仕入れをしてるんです。

    せどりで収益を上げるためには、戦略的なアプローチとマーケットの理解が重要

    • 市場調査とトレンド分析:市場調査を行い、人気のある商品やトレンドを把握しましょう。どのカテゴリが必要か、どの商品が人気があるか把握することで、収益を上げやすくなります。
    • 仕入れ先の多様性:仕入れ先を多様化し、様々な商品を仕入れることでリスクを分散できます。中古本、古着、電化製品など、異なるジャンルの商品にも目を向けましょう
    • アウトレットやセールの活用:アウトレットやセール品を上手く見つけることが出来れば、これにより、コストを抑えて利益を上げやすくなります。
    • ブランド品や限定品の仕入れ:限定品や人気のあるブランド品を仕入れ、それらを高く売ることで利益を上げることができます。ブランドの需要や市場価格を把握することが重要です。
    • 価格競争の避け方:価格競争を避けるために、他のセラーと同じ商品に焦点を当てないようにします。

    古物市場を利用したせどりのやり方

    せどりのやりには、仕入れた品物を一般のユーザーに販売をする方法もあるのですが、市場の間で転売、せどりをするやり方もあるんです。

    古物市場には種類があると書きましたが、例えば一般的な家財道具(家電や家具)を売っているAという市場で、骨董品や美術品を安く買ったとします。。そしてその骨董品と美術品を、Bという骨董品や美術品が集まる市場に出したところ凄く高値で売れたというケースがあるのです。

    なぜこのようなことが起きるのか。

    Aという市場ではあまり骨董品や美術品に対して目利きが出来ない人が多いと安く取引されてしまうことがあります。それを目利きの出来るバイヤーは購入してBへ持って行く。そこで差額が生まれて利益になるのです。

    こういうことをする人のことを「はた師」って呼びます。

    初めて市場に入ってきた荷物のことを「うぶ荷」と呼んだりしますが、そういうものを見つけては違う市場に持っていって売る。市場間の転売です。こういうやり方も出来るのです。

    こういうのが通用するのは相場が分かりにくい「骨董品」「美術品」「古道具」に多いのですが、慣れた経験者でないと難しく上級者向けだと言えます。

    古物市場でせどり

    まず、古物市場ってなに?って話ですが、古物市場には様々な所から買い集められたものが一同に集まる競りの市場です。古物商の許可が13に分けられているので、それぞれの市場が各地にあります。あまり表立ってやっていないので、一般の人には知られることも少ないです。

    ここで競りに出る品物を購入出来るのは「古物商許可」を持っている者だけなので、一般の人は買うことも立ち入ることもできません。ここで許可証が生きてきます。

    この古物市場で購入出来る一番のメリットは「安く購入が出来る」ということです。「せどりは安く買って高く売る」の言葉通りのことが出来るわけです。

    中にはブランド品だけを扱う市場もありますから、ブランドを取り扱いたい人は競りで買って、メルカリやヤフオクで売ったりする。その方が利益が多く出やすいわけです。

    得意としたいジャンルを見つけ、それに合った市場を探す。そしてそこで仕入れて店舗を持たずにネット販売をすると言うのが一番リスクが少なく始めれる転売方法だと私は思います。

    【関連記事】

    古物市場とは?業者間オークションについて解説!

    ワンポイントアドバイス

    転売やせどりというのは、仕入れた品物を一般のユーザーに売ることだけだと思われがちですが、買取専門業者は一般のユーザーに販売をせずに、古物市場で売るだけで売り上げを作るところもあります。

    分かりやすい例で言うと、車買取の店舗は中古車販売店を持っていないですよね?どこで売っているのかと言えば、「カーオークション」です。中古車販売店を営む業者が買いに来るところです。買取専門店はオークションに出品して儲けを出しているのです。

    これと同じように古物の世界でも、買取専門店を始めて一般のユーザーから買い集めた物を、古物市場に持って行きそれらを全部売る。こういうやり方も転売、せどりの中ではあるのです。

    古物市場の手数料

    古物市場では安く仕入れも出来ますが、歩銭といって手数料を払う必要があり、売れた品物の5~8%といったところです。これはヤフオクでもそうですが出品手数料と同じようなものです。


    それ以外にも出入りする人数分のお金がかかったり、品物を積むトラックを敷地に置くための駐車料金がかかる場合もあります。それは市場によって異なるので、それぞれ問い合わせする必要があります。

    フリーマーケットで仕入れる

    商品集めにはフリマで仕入れるという方法もあります。
    フリマは各地域で主に個人の人が出品することが多いので、ガレージセール的に安く仕入れが出来ます。プロではないので、自分の私物を楽しみながら売って儲けが出ればいいという人が多いので、安めで買えることがバイヤーとして魅力といえるでしょう。
    フリマには個人だけでなくプロも存在します。不用品として集められたものをフリマで出品に来る業者もいます。
    個人の人たちよりも価格は少し高いかもしれませんが、荷量が多いのが一番の魅力といえます。転売時に売れる物も多く持って来ている可能性が高いです。

    転売、せどりを始めてどのくらいを稼げるのか?

    転売ビジネスを本気で真剣に始めようとする場合ですが、金券や貴金属の買取フランチャイズチェーン店などもあり、そういったところに加盟するというのも手ではありますが、資本金がかなり必要になります。

    もしそこまで資金を投入することが出来ないのであれば、まずは古物の許可を取って古物市場を見学してみる。自分に合った競りの市場を見つけるところからスタートです。最初は品物が上手く買えないかもしれませんが(そこに来てる人はみんなライバル業者だから)経験を重ねて商品を購入していきましょう。

    おおよそですが、ヤフオクやメルカリで販売されている価格の半額くらい、もしくは1/3程度で購入出来たりします。1万円で売れるものが半額や3千円程度で購入出来れば、5千円~7千円の儲けになります。

    1回の仕入れで20万円持っていってそれらを売れば、10万円以上で売れる可能性があるというわけです。競りは週に1回のところもあれば月に1回のところもあるので、色々な場所で仕入れするというやり方もアリですね。月に50万円~100万円の仕入れ金があれば、25万円~50万円くらいは稼げる計算になるわけです。

    転売ビジネスで失敗をしないために

    転売ビジネスをする時には注意することもあります。
    売ってはいけない物を買わないということです。よくあるのがブランド物の転売です。
    本物と思って売ったら、実は偽物だった。これは知らなかったでは済まないことになります。本物かどうかを鑑定する力が備わっていなければ、決してこのジャンルには踏み込まないことです。
    あとは危険な商品には手を出さない。例えばモデルガンや模造刀といった物です。モデルガンも以前は売っていた古いもので、今では販売禁止となっているものもあります。
    改造することによって危険なものになる物が存在します。
    お爺さんの遺品などで軍刀などがあったりすることもあります。刀などの取り扱いは法律で
    厳しく罰せられることもありますので注意が必要です。これを知らずに販売すると自らが責任を負うことになります。
    その他には写真のプリント(プラチナプリント)に使う薬剤などで取り扱えない物があります。薬剤の一部は許可が無ければ譲渡も販売も出来ません。
    このように古物商の許可だけでは出来ないものや、取り扱ってはいけない物がありますから仕入れをする時には十分に注意する必要があります。

    転売、せどりで商品の仕入れに利用できるサイト

    古物市場からの競りで購入するよりも、ユーザーから直接買取をすることが出来ればより良い物が仕入れ出来ます。そんな時に便利なサイトがあります。買取を希望しているユーザーの情報をもらえるサイトの「おいくら」です。ここへ登録をすると、買取りしたい希望の商品を選ぶことも出来て、地域も絞込みすることが出来る。1日何軒くらいの情報が欲しいかのリクエスト設定も可能。効率よく仕入れが出来るようになります。

    まとめ

    複合で利益を出す

    副業ではなくビジネスとして転売行うのであれば、一つのやり方だけでなく複合してやることが最大の利益を出す一番の近道ともいえます。
    ●オークションサイトを使っての転売
    ●古物市場で仕入れたものをオークションサイトに出品する
    ●フリマで仕入れてオークション出品。もしくは市場へ出品
    ●オークションサイトや古物市場やフリマで仕入れた物を商品としてネットショップを始める
    ●仕入れ品には注意をする

    ★★★買取品を増やしたと考えるショップ関係者様、ソレウルに掲載しませんか?★★★

    口コミ

    まだ記載されていない地域のショップオーナー様は無料登録をご検討ください。

    ショップの宣伝は少しでも増やすことが、商売繁盛の上で大切なポイント。

    掲載されることで「機会損失」を防ぐことが出来ます