金相場が上がる時期と売却のベストタイミング

貴金属売るタイミング

金相場が注目される理由

金は世界中で価値を持つ「安全資産」と呼ばれる存在です。株や不動産のように企業や国の状況に依存せず、通貨価値が不安定な時期でも価値を保ちやすいため、資産保全の手段として古くから投資家や一般の人々に選ばれてきました。
特に最近では円安や世界的なインフレ、地政学リスクの高まりから金相場は上昇傾向を見せており、「売るならいつがいいのか?」という関心が高まっています。


金相場の仕組みと決まり方

金の価格は毎日変動しており、「なぜ値段が上がったり下がったりするのか分からない」という声は少なくありません。ここでは金相場がどのように決まるのか、基本的な仕組みを整理しておきましょう。

国際的な金価格(ロンドン金市場など)

金は世界共通の商品であり、その価格は国際市場で決まります。代表的なのが「ロンドン金市場」で、ここでの取引価格が世界中の金価格の基準となります。日本国内の金価格も、この国際価格をもとに算定されているのです。つまり、日本だけで金の値段が独自に決まっているわけではなく、世界的な需給バランスが直接影響しています。

為替レートと日本国内の金価格の関係

日本では金を「円」で売買しますが、国際的には「ドル建て」で取引されます。そのため円安になると、同じ金の国際価格でも日本円での価格は高くなります。逆に円高になると、円換算した金価格は下がる仕組みです。つまり、国内での金相場は「国際価格」と「為替相場」の2つの要素によって左右されるのです。


金相場が上がる時期の特徴

世界経済の不安定化

株式市場が急落したり、金融不安が広がると、安全資産である金に資金が集まりやすくなります。リーマンショックやコロナ禍の際にも金価格は大きく上昇しました。

円安・ドル高の影響

日本国内での金価格は「国際的な金相場 × 為替レート」で決まります。ドル建ての金が高くなくても、円安になると国内価格は上昇する傾向にあります。

インフレの加速

物価上昇が続くと「お金の価値が下がる」と考える人が増え、資産を守るために金へ資金を移す動きが活発になります。その結果、金相場が上昇しやすくなります。

地政学リスクの高まり

戦争や国際的な緊張が高まると、先行き不安から資金が金に流れます。中東情勢や米中関係など、国際ニュースは金価格に敏感に反応します。

専門家が教える!金相場の長期的な傾向

金価格は短期的には変動がありますが、長期的に見ると右肩上がりの傾向を続けています。過去30年のデータから、その理由を整理してみましょう。

過去30年の平均推移

  • 1990年代:1gあたり 1,200〜1,500円前後 で安定
  • 2000年代前半:ITバブル崩壊・イラク戦争などの影響で 1,200〜1,600円程度
  • 2008年リーマンショック:世界的金融不安により一時 3,000円台
  • 2011年欧州債務危機:4,500円台 まで急騰
  • 2020年コロナショック以降:急速な金融緩和と世界的不安から 7,000円超
  • 2024年〜2025年:インフレ懸念と円安により、1g=10,000円〜12,000円を超える水準

👉 このように、30年間で金価格は 約8倍 に上昇しており、「資産価値の保存手段」としての役割が明確です。

長期的に右肩上がりの理由

  1. 世界的なインフレの影響
    各国が金融緩和や紙幣の発行を行うと通貨価値は下がりやすく、代替資産として金が買われます。結果として長期的に価格が上昇。
  2. 有事の資産としての信頼
    リーマンショック、コロナ禍、地政学リスク(ウクライナ情勢、中東問題)など、不安定な時代には必ず金需要が高まります。
  3. 供給が限られている
    世界の金埋蔵量は限られており、新規採掘量は年々減少傾向。需要に対して供給が追いつかず、価格を押し上げる要因になっています。
  4. 新興国需要の増加
    中国やインドでは、金は資産保全・婚礼文化の一部として強い需要があります。人口増加や経済発展に伴い、中長期的に買い支えられています。

過去の金価格の推移と事例

歴史的に見ても、世界的な出来事があるたびに金価格は大きく動いてきました。過去の事例を知ることで、金相場の特徴がより理解しやすくなります。

リーマンショック時の金価格

2008年のリーマンショックでは、金融不安から株式や不動産の価格が急落しました。その一方で、安全資産としての金に資金が集まり、金価格は大きく上昇しました。「有事の金」という言葉どおり、不安定な状況では金が買われやすいことがわかる事例です。

コロナショックと金価格の上昇

2020年の新型コロナウイルス感染拡大でも、金相場は急騰しました。世界経済が停滞し、各国が金融緩和を進めた結果、投資家はリスク回避のために金を選びました。このとき金は一時2,000ドルを超え、史上最高値を更新しています。

直近5年の価格推移グラフ

直近5年間を振り返ると、金価格は右肩上がりで推移しています。特に地政学リスクやインフレ懸念が強まる局面では価格が上がりやすい傾向があります。グラフで推移を確認すると、長期的に見て「安定した上昇傾向にある」ことが一目で理解できます。

直近5年間の金価格推移(円/g)

直近5年間の金価格推移(円/g)

プロに聞いた、売却のベストタイミングのポイント

相場が大きく上がった時

過去数か月〜数年の平均よりも大きく値上がりしている場合は、売却の好機です。特に「過去最高値を更新」するような局面では、多くの投資家が利益確定を狙うため、早めの判断が功を奏します。

個人の資金需要

結婚や住宅購入、教育費など「大きな資金が必要な時」は、金相場が上昇しているタイミングを狙って売却するとメリットが大きいです。市場を完璧に読むことは難しいため、自分のライフイベントに合わせて売却判断するのも合理的です。

為替が円安に振れている時

国際的な金価格が落ち着いていても、円安が進んでいると国内の金価格は高くなります。逆に円高になると金価格は下がるため、為替動向は必ずチェックしておきたい要素です。

専門家の予測やニュースを参考にする

金相場は世界情勢に左右されやすいため、日々のニュースや市場予測を参考にすることも大切です。ただし専門家の見解も100%当たるわけではないため、「売却を少しずつ分ける」といったリスク分散も有効です。

売却方法と注意点

先に結論:「どこに売るのが良いか」を迷っている方は、こちらに詳しくまとめました。

買取店に売却する

最も一般的な方法は、リサイクルショップや金買取専門店に売ることです。店舗によって手数料や査定基準が異なるため、複数店で見積もりを取ると良いでしょう。

具体的な売り先の選び方や比較ポイントは、貴金属の売り先を比較するで詳しく解説しています。

ネット買取・宅配買取を利用する

自宅から簡単に売却できるサービスも増えています。相場の高い時期に素早く対応できる点はメリットですが、送料や査定後のキャンセル条件も事前に確認が必要です。

売却時の税金に注意

金の売却益が年間50万円を超えると、確定申告が必要になる場合があります。特に投資目的で多く保有している方は税務面も把握しておきましょう。


業者が教える高く売るための工夫

せっかく金を売却するなら、できるだけ高く買い取ってもらいたいもの。ちょっとした工夫で査定額が変わることがあります。

複数業者で査定を比較する

1社だけで即決してしまうと、相場より低い金額で売却してしまうリスクがあります。同じ日の査定でも業者によって価格差が出ることは珍しくありません。必ず複数の業者で見積もりを取り、比較検討しましょう。

買取手数料やレートの確認

一見高額な査定を提示していても、手数料や事務費用が差し引かれて最終的な受取額が減ってしまうケースがあります。提示された金額が「手数料込み」かどうかを必ず確認することが大切です。

純度(K18・K24)を確認しておく

金の価格は純度によって大きく変わります。24金(K24)は純度が高く、18金(K18)よりも当然高値で取引されます。売却前に自分の持っている金製品の純度を把握しておくと、査定額に納得しやすくなります。


やってはいけないNG行動

金を売却する際に、避けるべき行動もあります。これらを知らないまま売却すると、損をしてしまうこともあります。

相場を確認せずに売却する

その日の金相場を確認せずに売却してしまうと、安い日に手放してしまう可能性があります。売却前には必ず当日の相場をチェックしましょう。

一社だけに査定を依頼する

手間を惜しんで一社だけに持ち込むと、業者に有利な価格で取引されてしまいます。必ず比較することが基本です。

偽物やメッキのまま査定に出す

メッキや金メッキ製品を金だと思って持ち込んでも査定額はつきません。事前に刻印を確認し、本物かどうかを把握してから査定に出しましょう。


後悔しないためのチェックポイント

  • 少しずつ売る:一度に全てを売らず、複数回に分けることで相場変動のリスクを減らせます。
  • 情報を常にアップデート:為替相場や国際ニュースをチェックする習慣をつけましょう。
  • 信頼できる業者を選ぶ:実績や口コミが豊富な店舗に依頼することで、安心して取引ができます。

まとめ|金相場と売却の最適な判断

金相場は「世界経済の不安」「円安」「インフレ」「地政学リスク」といった要素で上がりやすくなります。売却のベストタイミングは相場が過去と比べて高騰している時や、自身の資金需要がある時です。
ただし相場を完全に読み切ることは難しいため、**「相場の流れを見ながら段階的に売る」**ことが後悔のない方法といえます。

金はただの金属ではなく、世界的に信頼される資産です。適切なタイミングで売却すれば、大切な資産を最大限に活かすことができるでしょう。

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