せどり転売

なぜ今、せどりを辞めるべきなのか?その重要な理由とは

せどり、つまり商品を仕入れて高く売る行為は、一見すると利益を生み出す魅力的なビジネスモデルのように思えます。しかし、この活動には多くのリスクと問題点が伴います。特に現在の市場環境では、法的、倫理的、経済的な要因から、せどりを続けることが推奨されない状況が明らかになっています。

この記事では、せどりを辞めるべき重要な理由を詳細に解説します。法的リスクの増加、市場の飽和、消費者との信頼関係の損失、さらには経済全体に与える影響など、多角的な視点からこのビジネスモデルの持続可能性を問い直します。せどりがもはや古いビジネス戦略であり、より倫理的で持続可能なアプローチにシフトする時が来ていることを、具体的なデータと事例を交えて説明していきます。

せどりを辞めるべく4つの理由

せどりをやめるべき理由にはいくつかあります

  1. 法的リスク、違法なせどり行為を行うと、法的なリスクがあります。商標権や著作権の侵害、販売契約の違反などが問題となり、法的措置を受ける可能性があります。
  2. 倫理的問題、一部のせどり手法は、消費者を欺いたり、正規のルートを逸脱して利益を得ようとすることがあります。倫理的に問題があると感じる人も多いです。
  3. 市場の競争激化、せどりは他の販売者との競争が激しく、利益率が低下することがあります。また、需要が変動しやすいため、リスクが高いビジネスモデルでもあります。
  4. 時間と労力の投資、成功するためには多くの時間と労力が必要であり、そのリターンが保証されないことがあります。長期的なビジネスとして持続可能性が疑問視されることもあります。

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法的リスクのあるせどりとは

法的リスクのあるせどりとは、以下のような状況や行為を指します:

  1. 知的財産権の侵害、商標や著作権を無視して商品を転売する行為。例えば、偽造品や無許可でのコピー商品の販売は法的に禁止されています。
  2. 販売契約違反、メーカーやブランドとの契約条件に違反して商品を仕入れる行為。例えば、メーカーやブランドが定めた販売ルート外での販売や、価格制限を破っての販売は問題となり得ます。
  3. 消費者保護法違反、商品の正確な情報を提供せずに販売することや、返品・交換に関する規定を遵守しないことが法的リスクとなります。
  4. 競争法違反、過剰な価格操作や市場の独占行為、消費者への公正な競争の妨害などが含まれます。

これらの法的リスクを理解し、法律を順守したビジネス運営が重要です。違法行為を避けるためには、正規のルートで商品を仕入れ、消費者やメーカーとの契約条件を遵守することが必要です。

よくある事例

法的リスクがあるせどりの中で多いのが、コピー品の販売です。知っていても知らなくてもコピー品を販売することは違法になります。コピー品として多いのがブランド品のバッグや財布や時計の販売。スーパーコピー品のようなものを仕入れて販売するのは違法です。

または、デジタルコンテンツのせどりを行う場合には、多くの著作権問題があります。デジタルコンテンツのせどりは、著作権侵害のリスクが高く、正規のライセンスを取得せずに再販売することは違法です。

チケットせどり、つまりコンサート、スポーツイベント、演劇などの入場券を転売する行為は、いくつかの条件によって違法となる可能性があります。イベント主催者やチケット販売元が転売を禁止しているチケットを転売する行為。入手したチケットを定価以上で転売し、利益を得る行為。

倫理的問題によるせどりとは

倫理的問題のあるせどりとは、一般的には以下のような点が指摘されます:

  1. 価格操作と利益追求:せどり業者が市場価格を人為的に操作し、高値で商品を売りつけることがあります。これにより、消費者が不当な価格で商品を購入する可能性があり、社会的に不公平な状況を生むことがあります。
  2. 供給チェーンへの負荷:一部のせどり業者が商品を大量に仕入れることで、本来の需要を超えた供給が生じ、メーカーや小売業者の供給チェーンに負荷をかける場合があります。
  3. 商品の質と正確な情報提供:一部のせどり業者が商品の品質や適正な情報提供を怠ることがあります。たとえば、偽造品や粗悪品を流通させることや、消費者に対して正確でない商品情報を提供する行為が含まれます。
  4. コミュニティや地域経済への影響:地域経済や小売業者にとって、せどりが持つ競争力の高さが地域の商業構造に与える影響が懸念されることもあります。特に地域商店や小規模企業が直面する競争圧力は大きく、地域経済に対する負の影響をもたらす可能性があります。

これらの倫理的問題は、消費者保護や公正な市場競争を損なうことがあるため、せどり業者は法的規制だけでなく、倫理的な観点からも慎重に行動することが求められます。

よくある事例

Covid19が発生したことによりマスクが供給不足となったことを覚えていますか?この時にも大量に買い占めが行われ、ネット上には高値で再販する業者が溢れていました。このようなことが起きたことを背景により、一部の自治体では特定の商品の買い占めや不当な価格設定を制限する条例が制定されたり、既存の法律が適用されたりしました。

市場の競争激化するせどり

市場の競争が激化するせどりとは、以下のような特徴や影響があります。

  1. 価格競争の激化、多くのせどり業者が同じ商品を同時に販売することで価格競争が起こります。これにより、商品の価格が下がり利益率が低下することがあります。
  2. 商品供給の偏り、一部の商品が過剰に供給され、市場に余剰が生じる場合があります。これにより、需要と供給のバランスが崩れ、価格の不安定化が起こることがあります。
  3. 市場への負担、 大量の仕入れや販売が市場や小売業者に負担をかけることがあります。特に限られた商品数の中での競争が激しくなるため、市場の健全性に影響を及ぼす可能性があります。
  4. 消費者への影響、 競争激化により、消費者は選択肢が増える一方で、価格や品質について混乱することがあります。また、一部の業者が市場を支配し、消費者の選択肢を制限するリスクもあります。

これらの要因から、市場の競争が激化するせどりは、業界全体の健全性や消費者の利益を考慮する必要があります。持続可能なビジネスモデルを確立し、市場のバランスを保つことが重要です。

ポイント

始めたころはブルーオーシャンだった市場も、利益が出ると知った者の参入により競争は始まりまり、気づくとレッドオーシャンになっていたりします。常に市場のバランスを見極め、ライバルの動向をチェックしつつリサーチを繰り返し新しい商品の投入するなどを行うべきです。

時間と労力の投資が無駄になるせどり

時間と労力の投資が無駄になるせどりには、以下のような要因があります:

  1. 価格競争と利益率の低下、市場が競争激化すると、同じ商品を多くのせどり業者が販売し、価格競争が激化します。結果として、商品の価格が下がり、せどり業者の利益率が低下することがあります。
  2. 需要の不安定性、一部の商品は需要が急激に変動することがあり、仕入れた商品が予想外に売れない場合があります。これにより、在庫が滞留し、資本や費用が無駄になることがあります。
  3. 商品の流行や価値の変動、 せどり業者は市場のトレンドを常に把握し、需要の高い商品を見極める必要があります。しかし、流行が急速に変わる場合や、商品の価値が急落する場合もあり、仕入れた商品が販売できない場合があります。
  4. 手数料や手数料の増加、プラットフォームやオンラインマーケットでの販売には手数料がかかることがあります。利益を確保するためには、手数料の影響を計算する必要があります。

これらの要因から、せどり業者はリスク管理と市場の変動に対応する能力が求められます。時間と労力を無駄にしないためには、市場調査やトレンド分析によるリサーチを重視し、持続可能な商品の仕入れと販売戦略を確立することが重要です。

おすすめのせどり方法

せどり自体は、法的に違法ではありません。せどりとは、一般的には商品を仕入れて再販することを指し、多くの場合は合法的な取引として行われます。ただし、違法な手段で商品を仕入れたり、法的な制約を無視して販売することは問題となります。

おすすめのせどり方法には、以下のようなものがあります。これらは法的に問題なく、持続可能なビジネスモデルとして推奨される方法です:

  1. 正規の仕入れルートを利用する、 メーカーやブランドの公式な販売代理店や卸売業者から商品を仕入れる方法です。価格や品質が安定しており、消費者に信頼される商品を提供できます。
  2. 限定商品や特別販売品の活用、 リリース直後の限定商品やセール品を狙うことで、市場での需要が高まる可能性があります。特にファッションやコレクターズアイテムなどが該当します。
  3. ブランド品の中古市場、 高級ブランド品や希少なアイテムの中古市場でのせどりも一つの手法です。正規の中古品店やオンラインプラットフォームでの取引を通じて、需要の高い商品を仕入れることができます。
  4. 地域特産品やクラフト品の販売、 地域限定の特産品や手工芸品など、個性的で市場価値が高い商品を扱う方法です。消費者の興味を引き、競争の少ないニッチな市場を開拓することができます。

これらの方法は、法的リスクが少なく、市場での需要が見込める商品を選定することがポイントです。また、商品の価値や市場動向を正確に把握するための市場調査やリサーチが重要です。持続可能なビジネスモデルとして長期的に展開できるかどうかを考慮し、自身のスキルやリソースに合った方法を選ぶことが大切です。

せどりは副業として出来るのか?

せどり自体は違法ではないので、副業として行うことは可能です。家の中の不用品などフリマアプリを使って売ることは出来ます。しかし、継続的に販売を行い収益を上げている場合は古物商許可が必要になります。許可が無いまませどりを続ける行為は違法になります。

もしせどりを副業として継続して行いたいのであれば古物商許可証を取得しましょう。せどりはスキルが必要ない仕事に思われがちですが、リサーチ無しで始めてしまうと損失を被り失敗する可能性があります。どんなものがいくらで売れるのかのリサーチ力が必要になります。

古物市場を利用したせどり

古物市場とは、中古品の売り買いをする市場で、古物商の許可を持ったもの同士で業者間オークションを行っています。。リサイクルショップの仕入れに使われたりと、メリットとしては価格が安価に購入出来ます。しかし、競りで落札をするので必ず購入出来るわけでは無いのがデメリットです

古物市場を利用したせどりは、以下のような特徴やメリットがあります

  1. 独自の商品ラインの確保、古物市場では、珍しい品物や限定品が見つかることがあります。これにより、他の販売者と競合せずに独自の商品ラインを確保できる場合があります。
  2. 価格の低さと交渉の余地、 古物市場では一般的に商品の価格が比較的低く、価格交渉の余地もあります。これにより、仕入れコストを抑えることができる場合があります。
  3. 現物を見ての選定、オンラインではなく現物を見て仕入れることができるため、品質や状態を確認しやすい利点があります。これにより、後からのトラブルを回避することができます。
  4. 特定のニッチ市場の開拓、古物市場では、特定のコレクターアイテムやレトロ商品などが人気を集める場合があります。そのニッチ市場をターゲットにすることで、需要と供給のバランスが取れやすくなる場合があります。

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ただし、古物市場を利用したせどりにも注意点があります:

  • 品物の状態や真贋の確認、古物市場では偽造品や欠陥品が流通している可能性があるため、品物の状態や真贋を十分に確認する必要があります。
  • 規制や法的制約、特定の古物市場では法的な規制や制約が存在する場合があります。地域や国の法律を遵守することが重要です。
  • 市場の変動、古物市場も流行や需要の変動に影響を受けることがあります。需要が急落したり、供給が途絶える可能性も考慮する必要があります。

以上のように、古物市場を利用したせどりは独自のメリットがありますが、市場の特性やリスクを理解し、慎重な取引を行うことが成功の鍵となります。

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投稿者プロフィール

甲斐 隆史
イタリアフィレンツェ le arti orafe 卒
愛知県出身
趣味は古いイタリア車に乗ること
2006年帰国後に中古品のビジネスに出会い起業
2007年株式会社コーモドを設立
中古品業界も既に10年以上のキャリア
2023年、地域の買取り業者の検索サイト「ソレウル」を立ち上げ
これまで培った経験と知識を生かして、リユース業界の広報として尽力している