リサイクルショップを始めたい!と思っても商品が無くては始まりません。街のリサイクルショップはどのようにして仕入れしているのだろう?と考えますよね。仕入れの方法にはいくつかあり、ショップは複合的に商品を買い集めています。
開業したいあなたのためにその方法を全部ご紹介いたします。
リサイクルショップの開業
まず仕入れの前にはお店を開業しなくてはいけません。リサイクルショップを始める時には買取をしなくてはいけませんから”古物商許可”が必要になります。これが無ければリサイクルショップは始めれませんのでまずこの許可を取りましょう。
そしてお店を始めるにあたって、どのようなテイストのお店にしたいのかを決めなければいけません。この決定によっても商品の仕入れ方法も大きく変わってきます。最近のショップの形態としてはいくつかあります。
- 店舗型
- 倉庫型
- ネット販売向け
店舗型の場合はお客さんとの対面販売を目的にしたリサイクルショップです。生活必需品を始め小さなものなども取り扱っているところが多いです。
倉庫型の場合には大きな物を取り扱っていたりして、例えば厨房機器のようなものですが、対面販売というよりもネット販売向けの場合のところもあります。
ネット販売向けのリサイクルショップというのが今一番増えているかと思います。スモールビジネスとして、小資本のローコストで始めれます。小さな商品を扱うことが多いので、大型のテナントの賃料のような高額な固定費がかからないのが一番のメリットです。
しかし家具や家電を扱いたいというのであれば、出店に向けた準備金がそれなりに必要になるでしょう。
開業への計画や準備が整ったら次が仕入れの構想です。
中古品の種類
世の中にある中古品というのは種類がとても豊富です。どんなものを仕入れしたいのかのターゲットを絞らなければいけません。例えばですが、骨董品・古道具なのか、家電や家具なのか、パソコンなどデジタル家電系なのか、それとも複合リサイクルをしたいのか。それによっても仕入れ先が違っていきます。
仕入れが出来るところ
仕入れの方法というのにはいくつかあります。
- 集客会社の利用
- 古物市場での仕入れ
- 一般のエンドユーザーからの直接買取
集客会社を利用しての仕入れというのは、IT会社運営のサイトがあり、そこに買取の見積もり依頼が集まります。その会社に集まった情報を分けてもらうことで仕入れするやり方です。しかしそれには当然コストがかかり、一件当たりの情報料は200円~500円程度。1日に何件の情報を得るかの設定が出来ます。
例えば情報料が200円として1日あたり5件であれば、1000円がかかります。月間では3万円のコストになります。件数を増やせば情報の数も多くなりますがコストもかかります。
しかしこれは一括査定ですので、その情報は同じように他の会社にも送られます。ですので、情報はもらっても他社の買取が高くて、そちらに依頼されれば買取は不成立となります。
主な集客サイトからの送客と仕入れ
自社でユーザーからの仕入れが出来ない場合、集客と送客を行う会社があり、そのような会社と契約をすることで買取の案件をもらうことが出来ます。案件を取ることが出来れば買取による仕入れが出来ます。手数料は会社によっても異なるのと、得意としているジャンルも違うので、登録をする前には事前に確認することをお勧めします。
- おいくら
- ヒカカク
- ジモティー
ヒカカクは(株)ジラフという会社が運営しています。まだ若い会社ですが急成長しています。入会金などの初期費用はかかりませんが、設定をすると情報を受け取らなくては行けなくなるので、最低限の固定費がかかります。
ジモティーは無料掲示板として始まったサイトなので、無料で譲りますとユーザーが掲示しています。それをこまめにチェックすれば仕入れとしては可能です。そして”おいくら”や”ヒカカク”のように費用はかかりません。
おいくらは(株)プロトが運営する会社です。バイクのグーを運営しているというとピンとくるでしょう。ここは入会するためには保証金などを支払うことになるので、無料からのスタートではありません。
古物市場を利用しての仕入れ
古物市場というのは中古品が集まる市場です。そこでは家電や家具などが出品されていて、開催日に業者が集まり競りが行われます。ここに聞き馴染みのあるようなリサイクルショップも多く仕入れに集まるわけです。市場にもテイストがあり、生活家電や家具などの物や骨董品・美術品などが集まる市場など、それぞれで違いがあるので、自分が売りたい品物が集まる市場を見つけることが大切です。
個人のユーザーの元へ少量ずつ買取に回るよりも一度に大量に購入できるのが市場での仕入れの最大のメリットです。数の少ないアイテムはライバル業者との競になりますからしっかりとした値段でないと買えないことも多いです。
関東で有名な日用品の家電家具が集まる古物市場
- ジャパンオークション
- 足立リサイクルオークション
- 横濱タイガーデン
- 湘南オークション
- SGオークション
- クルーオークション
- 大塚百貨市場
- 関東道具市場
- エコサイト裾野
こういった市場があります。所在地などはそれぞれ検索してみて下さい。
入会には費用がかかるところが多いです。1万円~2万円程度です。購入するための手数料(歩銭)はそれぞれの市場でも異なります。
古物市場にも種類がある
上に記載した市場はほんの一例です。古物市場には数多くのジャンルがあります。リサイクル・美術品・着物・宝飾・バイク・車・古道具・骨董品・コイン・etc
取り扱いたいジャンルの市場がどこにあるのかを把握する必要があります。それぞれの地域にいくつもあるわけではないので、例えば東京に数店舗・横浜に数店舗といった感じです。仕入れ目的の業者はそれぞれの市場を買いに回っています。一か所だけということは無いようです。
エンドユーザーからの買取仕入れ
送客会社経由であったり、古物市場といった仕入れ方法はコストが多くかかってきます。送客会社の場合には紹介手数料+買取価格。古物市場の場合には、歩銭と呼ばれる手数料+買取金額。市場での仕入れ(買取)の場合は競りなので、希望よりも高くなってしまう場合もありますが、まとまって仕入れすることが出来るというメリットもあるので一長一短です。
しかしエンドユーザーから直接買取が出来るようになるとコストを抑えることが出来るので、経営的には非常に楽になります。その方法はウェブ集客をすることでそれが出来ます。基本的にはホームページを作成して、それを見たユーザーが連絡をしてきて買取りするという流れです。店舗を構えてでも良いですし、出張スタイルもアリです。出張専門であれば、活動の範囲を広げればより多くの荷物を買取することも可能です。ジャンルにこだわらないの出れば、取り扱いの量を増やすことが出来ます。
逆に「時計専門」や「おもちゃ専門」・「カメラ専門」のように得意としたいジャンルに特化するのも良いでしょう。
エンドユーザーから、古物市場から、送客会社からと集客のルートを増やすことが安定して仕入れ量を増やすことへ繋がります。
ネットで仕入れ
ヤフオクやメルカリのようなサイトに出品されているものを購入して仕入れるというのも方法の一つです。プロが出品しているケースも多いのですが一般の人が出している場合もあり、価格も安めだったりすると転売で利益を出せる可能性が大きいです。ただ同じようなことを考えて仕入れをしようとしているライバルがいますから、出品時の価格は安くても最終的には値が吊り上がっている場合もあります。右から左ですぐに売れる商品ほどライバルが多いものです。
フリマで仕入れ
それぞれの地域で行われる「フリマ」で仕入れをすることもできます。大半がプロの商人だったりする所もありますが、楽しみがてら家の中の不用品を売却に来る一般の方が混ざっているフリマもあります。そういった荷物の中にはお宝が混ざっていることもあり、こういったものに目をつけるのもチャンスあります。フリマですから、価格は交渉次第。欲しいと思うものがあれば何とか値切って買うこともできます。
新品の商品を卸問屋から購入出来るサイト
もし古いものだけに拘らず、新品の商品も販売したいと言うならそういった仕入れをすることもできます。ECサイト的なものを作り、仕入れた商品をそこで売るということも可能です。ではその商品はどこで仕入れるの?という疑問にぶつかりますが、会員制で「卸問屋」を探せるサイトがあります。卸価格で仕入れることが出来るので、販売会社のように商品を売ることが出来ます。「マスク転売」のような違法にもなりませんし、健全に売買が出来ます。「リサイクル」という枠にとらわれず、色々なものを売っていきたいとお考えの人には有効かもしれません。
小売り店を始めるために「卸先を見つけたい」「問屋と仕入れをしたい」と思っている人にはピッタリです。
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買取のフランチャイズに加盟をする
買取のリサイクルショップを始めたい場合に、サポートなどが欲しいと思う場合もあるかと思います。特にブランド品や貴金属や時計のような高額商品を取り扱う場合には、目利きであったり買取相場に不安を感じることもあるでしょう。
そういう時には買取のフランチャイズに加盟するというのも方法の一つです。本部が開店までのサポートをしてくれたりするところもあれば、開店資金を抑えめで行いたい場合は最低限のコストで出店が出来るプログラムなど様々です。
予算に合わせて検討してみると良いでしょう。そこで加盟店を募集しているところに、「BMフランチャイズ」というサイトがあります。このサイト内にも買取のフランチャイズ店が掲載されているので、資料を請求することが可能です。
トップページから下へスクロールをしていくと「業種からフランチャイズを探す」とカテゴリー選択があり、その中に「買取ビジネス」があります。
そこをクリックすると買取ビジネスのフランチャイズを募集している会社の一覧が出てきます。サービスの形態や開業資金などに違いがあります。比較をしながら自分に向いていそうなフランチャイズ店を選びましょう。
開業を本格的に希望しているのであれば、まずは資料を請求をして詳しく聞いてみましょう。サービスの形態や、開業資金の違いなどの説明会を聞くとさらによく分かります。
今後のリユースビジネスの展望
リユース・リサイクルのビジネスですが、今後はさらに増加すると予測されています。既に3兆円のビジネスに手が届くところにまできています。
その理由はと言うと、中古品に対しての抵抗が薄れてきたというのが大きな理由です。新品でなくとも十分使えるものはありますし、中古品といっても使用感の少ない美品も多かったりします。
サステナビリティ意識というのもブームになり今後はさらに加速しそうです。
そういった追い風の中なので、これを機に買取ビジネスに参加してみるというのは、明るい展望に繋がると期待できそうです。
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投稿者プロフィール
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イタリアフィレンツェ le arti orafe 卒
愛知県出身
趣味は古いイタリア車に乗ること
2006年帰国後に中古品のビジネスに出会い起業
2007年株式会社コーモドを設立
中古品業界も既に10年以上のキャリア
2023年、地域の買取り業者の検索サイト「ソレウル」を立ち上げ
これまで培った経験と知識を生かして、リユース業界の広報として尽力している
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